雪割草の原種
日本の原産種
- ミスミソウ (H.nobilis ver.japonica forma japonica)
- 葉の形が三角状のものが多いところからその名があります。通常は葉や花ともに小型のものが多く、花弁(がく片)は細目で10枚程度と他種に比較して多めです。花色は白花から薄い桃色系が殆どです。その分布は中部地方から関西、中国地方、九州北部へ広がっています。
- スハマソウ (H.nobilis ver. japonica forma variegata)
- スハマソウの名はその葉の形が、海辺の砂洲の形に似ているところに所以があり、漢字では洲浜草と書きます。花弁(がく片)は6〜7枚程度で、中には30弁程の多弁のものも出現しています。花色は白から薄い桃色が大半で、雄しべが他の種に比較して少し長い傾向が見られます。スハマソウは概して花の変異の少ない種ですが、千重咲きや三段咲きなどが見出されています。その分布は岩手県から神奈川県までの太平洋側と栃木県にも分布が広がっています。
- オオミスミソウ (H.nobilis ver. Japonica magna)
- 前記の通り変異の多い種で、園芸的にはこの種を中心に育種に取り組まれています。その分布は 秋田県から山形、新潟、富山、石川県、と日本海側に分布しています。
- ケスハマソウ (H.nobilis ver.Pubescens)
- 葉面に細かな毛が目立つところからその名があります。花弁(がく片)は6〜8弁程度のものが多く、花色は白から濃い紅紫色で、中には美しい覆輪状の花が見られます。また、雌しべに紅が入るものも見出されて園芸的には人気があります。その分布は中部地方から関西、四国、中国地方に分布しています。
海外の原産種(一般的な流通種)
ヨーロッパの原種
- ヘパティカ・ノビリス (H.nobilis)
- 青色や紫色など花色の豊富な種類で、紅色の八重咲き種のH.nobilis ‘Rubra Plena'は日本でも‘紅牡丹’の名で普及しています。その分布はヨーロッパ全土に広がっています。この変種の H.nobilis ver.japonica が日本に自生する種です。
- ヘパティカ・トランシルバニカ (H.transsilvanica)
- 特徴の有る切れ込みの多い葉で、美しい紫色の大輪花を咲かせます。ルーマニア中央部のトランシルバニア地方の原産種です。
北アメリカの原種
- ヘパティカ・アメリカーナ (Hepatica americana)
- アメリカスマソウの和名で呼ばれる種類で、花色は比較的豊富なようで、白色や紫色、桃色などがあります。八重咲きなどの変異花も見出されています。その分布は北アメリカの東部で、乾燥した林床などに自生しているようです。
- ヘパティカ・アクティロバ (Hepatica acutiloba)
- 葉の角が尖るので、アメリカミスミソウの和名で呼ばれています。冬期に葉が枯れる落葉性のようで、花色は白色が一般的ですが、紫色や桃色のものもあるようです。八重咲きなども見出されているようです。その分布は北アメリカのミズーリ州東部です。
アジアの原種
- ヘパティカ・ヤマツタイ (Hepatica yamatutai)
- 特徴のある葉で、花は象牙色の大輪花です。苗が国内でも流通しており、他の種との交配で楽しみな花ができています。その分布は中国の四川省の峨眉山です。
- ヘパティカ・インスラリス (Hepatica insularis)
- 済州島など朝鮮半島の南部の島々に分布する小形種です。
- ヘパティカ・マキシマ (Hepatica maxima)
- 朝鮮半島東部のウルルン島に分布する種で、大きな葉が特徴で、オオスハマソウの和名で呼ばれています。花は意外な小輪花です。